Y.マルヤマ株式会社
外国は遠いし、相手の顔は見えません。 「人を見たらドロボーと思え、疑ってかかれ」とまでは言いませんが、外国に出掛けて行って実際に仕入先を訪問するのが一番確実です。 そうでなければ、メールや電話のやり取りで、相手の素性や性格を判断する以外に方法はありません。 しかし、これには経験が必要です。 また、仕入先がよく要求してくるのが、「支払いは前金」とか「半分前金」、「残りは船積み直前」にとか…、絶対に、これらに乗ってはいけません。 前払いだと後から文句は何一つ聞いてくれない場合があり、大変危険です。 仕入先にしてみれば、日本は遠い海の先。 お金を支払ってくれるかどうか心配なので、ついつい前金と言うのかもしれませんが、通常の国際取引には信用状というものがあります。 それを利用すれば、お互いのリスクは減ります。 なかには、それでもなお言い続ける輸出企業もあります。 なぜならば、「銀行の手数料が高いので、信用状での取引はやりたくない」云々・・・。 何年も取引をして、お互いに良く知っていても信用状での決済が一番安全です。
最終見本を見ないで信用状を開設すれば、相手がもしお金に困っていれば商品の改善をしな いで船に積んでお金を取ってしまうおそれがあります。 いったん「信用状」を開くと取り消しができません。 Aという商品を注文したのに、相手がBという商品を積んでしまい、発行した信用状を使われてしまえばアウトです。 詐欺だと訴えても、判決が出るまでの時間と費用が無駄になります。 中国との取引の多くは、「紛争があった場合の裁判は中国国内で」との条件が付いており、「嫌だ!」と言えば、ほとんどの場合取引ができません。 それゆえに相手の信用調査が大切なのは言うまでもありません。
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